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たった1日の間の物語 「夜のピクニック」【小説オススメ】

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高校生活最後の行事、「歩行祭」。それは文字通り朝から次の朝まで一日中、目的地に向かって歩き続ける行事だった。

 

高校3年生を迎えて3度目の歩行祭を迎える西脇融と甲田貴子。彼らは同学年であり、同じクラスだったが、高校生活の間ほとんど会話しなかった。なぜなら彼らは異母兄弟であり、お互いに気まずく思っていたからだ。

 

異母兄弟であることはお互いに親友にすら話しておらず、このまま何もなく卒業していくのだと考えていた2人だったが、これでよいのか、ともずっと考えていた。

 

そんな中、貴子は自分に対してある賭けをする。「歩行祭」中にこの賭けに勝ったならば、私は西脇融に  

 

そして迎えた「歩行祭」当日。そこから物語はスタートする。

 

 

登場人物

甲田 貴子

 

物語の主人公。高校3年生。運動神経普通、成績も中ぐらいのどこにでもいる女子高生。同じクラスの西脇融とは異母兄弟であるが、誰にもそのことは話していない。

 

これまで融とはまともに会話してこなかったが、この関係のままで良いのかと考えている。彼女は歩行祭中に自分に対して「賭け」をしており、その賭けに勝ったならばある「行動」を起こすと決めている。

 

西脇 融

 

もう一人の主人公。引退したが部活はテニス部で、成績のほうも国立大学を狙っているため上位のほう。同じクラスの甲田貴子とは異母兄弟。

 

父親が若くして他界したため、長く母子家庭。そのため早く働かなければ、という思いが強く、高校生活は消化試合のように考えている。

 

貴子は父親が浮気して作った子であるため、その存在を受け入れがたく思っている。その一方で彼女に罪はないとも考えており、2つの感情の葛藤に悩まされている。

 

遊佐 美和子

 

貴子の親友。明るく人に好かれる性格で、成績、運動神経も良いという貴子とはほぼ正反対の女子高生。

 

貴子とはクラスが違うため、前半の「団体歩行」では一緒に歩けないが、後半の「自由歩行」で一緒に歩いて2人でゴールしようと約束している。

 

戸田 忍

 

元水泳部で融と同じクラス。冷静で飄々としており、その性格は女子からも人気がある。

 

融の親友で歩行祭を一緒にゴールしようと約束する。

 

榊 杏奈

 

貴子と美和子の親友。アメリカ生まれ。2年生までは同じ高校に在籍していたが、途中でアメリカの高校に帰ってしまう。

 

最後の歩行祭前に貴子にハガキを送っており、その中で、あなた達の悩みが解決するように去年の歩行祭中に「おまじない」をかけておいたと語っている。

 

 

「夜のピクニック」はこんな物語

 

物語は貴子視点と融視点の2つの視点で進んでいく。特殊な環境に生まれた貴子と融の複雑な感情が入り混じり、なかなか素直になれない二人。

 

丸一日歩き続けるという過酷な行事の中、登場人物たちの様々な感情が吐露される。それは高校生特有の青臭さであったり、悩みであったり。

 

最後の歩行祭が終わった時、それぞれの関係にどんな変化が起こっているのか。また杏奈が残していった「おまじない」とはなんなのか。

 

難しい表現や言い回しが少ないため、読書初心者にもおすすめできる作品。

 

終わりに

 

以上、「夜のピクニック」を紹介した。物語が歩行祭中の1日だけで完結するため、時系列などが理解しやすく、すらすら読める。

 

特に「自由歩行」に入った後半から物語が急に展開し、一気に引きこまれた。

 

高校生の青春をテーマにした物語を読みたい人や、すっきりした文章を読みたい人におすすめ。